国立駅徒歩2分の歯医者|くにたち旭通り歯科
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フッ素は魔法のお薬!?

Bさん
先生、子供の虫歯が心配なんです。なにかできることはありますか?
先生
虫歯の予防はいろいろな方法がありますが、今日は小児の予防にとても効果的なフッ素についてお話ししましょう。
Bさん
フッ素ってよく歯磨き粉とかに入っている成分ですよね。歯にいいことは知っているのですが、どういったものなのでしょうか?
先生
フッ素には虫歯をおさえてくれる三つの大きな効果があるのです。詳しくご説明してもよろしいですか?
Bさん
はい、お願いします。
先生
一つ目に、歯の再石灰化という効果があります。これは日々の暮らしの中で、歯は常に甘いものや酸性の飲み物などによってダメージを受けています。唾液だけでもそういったダメージを回復する能力は確かにあるのですが、それに加えてフッ素を使用することによって更に再石灰化を加速することができるのです。
Bさん
フッ素を使わないと虫歯になるということですか?
先生
先ほども言った通り、唾液にも歯を治す力はあります。ただその能力を上回るほどダメージを受けてしまうといわゆる虫歯になるといわれています。例えば一日何度も甘いものを食べることがあるなどですね。
Bさん
日々の生活習慣も大事なんですね。
先生
2つ目の効果として、歯質の強化が挙げられます。歯は主にヒドロキシアパタイトと呼ばれる成分でできているのですが、そこにフッ素が作用するとフルオロアパタイトと呼ばれる結晶へ変化します。もともとの成分でもかなり強いのですが、このフルオロアパタイトと呼ばれる状態になると更に虫歯に対する抵抗力が高まります。
Bさん
大人でもフッ素で歯は強くなるんですか?

先生
確かに大人の成熟した歯にも効果はあるのですが表層にしか効かないため、効能は短期間と言われています。それにくらべて子どもの幼弱な歯は乳歯であれ永久歯であれフッ素を歯の中に取り込みやすく、長期にわたって効果が続くといわれています。

先生
最後にフッ素は虫歯をつくる細菌自体の抑制もしてくれます。口の中の虫歯菌がフッ素を取り込むと虫歯を作る酸を排出しにくくなり、歯が受けるダメージが低減します。

Bさん
なるほど、フッ素の効果はわかりました。ただいつも使い方がいまいちわからなくて不安なんです。
先生
どのようなタイプのものがおうちにありますか?
Bさん
多分フッ素ジェルだったか、そんなものがあった気がします。
先生
フッ素ジェルですと、基本的な使い方は最初にいつも通りしっかりと歯磨きをしていただき、ジェルを決まった量だけ歯ブラシにとってまんべんなく歯全体に塗ってあげてください。うがいをするとフッ素の濃度が落ちてしまうので、なるべく唾を吐きだす程度にしていただくと更によいでしょう。

〔下図:年齢によるフッ素の量の例〕


フッ素塗布
①萌出から2歳くらいまで

フッ素塗布
②3歳から5歳くらいまで

フッ素塗布
③6歳から14歳まで

Bさん
先生、詳しく教えていただきありがとうございます。ただフッ素ってどうしても薬品のイメージがあって少し不安なのですが、危険はないのですか?
先生
どんなものにおいても、過剰摂取はよくありません。ただフッ素剤に関しては一度にジェルのチューブまるまるすべて飲んでしまったりしなければ、通常使用の範囲であれば、たとえ飲んでしまったとしても危険はありませんよ。正しい使い方を知る必要はありますが、過剰に心配する必要はないと思います。
Bさん
わかりました。子どもにはずっと自分の歯でご飯を食べてほしいので、こまめにケアをしてあげようと思います。
Bさん
フッ素入りの歯磨き粉はどうなんでしょうか?

先生
歯磨き粉にもフッ素ははいっていますが、ジェルに比べるとお口の中に残る量は少ないので、フッ素入りの歯磨き粉で磨いてもらった後にジェルを塗るとより効果的です。
フッ素剤は使い方さえしっかり守れば、お子さんの歯を確実に守ってくれます。虫歯の予防は毎日のケアと定期的な歯科検診どちらが欠けても成り立ちません。こまめに診せていただけるとわたしたちも安心するので、かならずまたいらしてくださいね。


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