素材は銀合金で、銅や金を含んでいます。
常にお口の中には、唾液があるので、少しずつ酸化し、錆びてきます。
錆びてくると、適合が悪くなったり、汚れがつきやすくなったり、黒ずんで審美的にも問題を与えてしまいます。
また少しずつ漏出する銅イオンや銀イオンの影響で、歯肉までもが黒ずんでくることがあります。
こうなると入れ墨と同じような状態となり、治療が困難になります。
今入っている被せものはこのようなデメリットがあります。
白い奥歯の被せものは保険適応外ですが、メタルボンド、セレック、e-max、ジルコニアの4種類あります。まずメタルボンドですが、金属の内冠の上から陶材を盛ったものです。
見た目はとてもきれいですが、歯周病等が進行して歯肉が下がると保険適用の被せものと同様に、内冠の金属の部分が露出して黒く見えたり、唾液と反応して、金属が錆びて歯肉が黒ずんでくることがあります。
金属を全く使っていない白い被せものとしては、セレック、e-max、ジルコニアがあります。これらは金属アレルギーがありません。
セレックは3Dプリンターの技術を使って作製します。
これはセレックにしかない作製方法で、本来ならば歯を削って、型を取り、技工士の方にお願いして1週間ほどで完成となりますが、削った歯をコンピューターでスキャニングして、そのデータを基にして、セラミックのブロックを削りだします。
最短でその日に作製することも可能です。
セレックのデメリットとしては、強度が天然歯の7割ほどしかないことと、規正のブロックから削りだすので、色調の幅が狭く、グラデーション等の色の微妙な変化を出すことが難しいです。
E-maxは天然歯と同程度、もしくは少し固いくらいの強度を持っています。
また歯の色の関してもグラデーションが出せ、周りの歯となじませるように着色していくことが可能です。
ジルコニアは当院が用意できる被せものの中で、最高のものです。
ベースに人工ダイヤモンドを使用しているのでとても固いです。
色調に関しても、グラデーションが出せて、周りの歯になじませることが可能です。
セレック |
メタルボンド |
E-MAX |
ジルコニア |
長く使えて、体にとってもよい素材を選びたいと思います。
ご主人と相談してみてもよいかもしれませんね。
今日はありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
メタルボンドとセラミック被せ物の内面比較
詳しくはくにたち旭通り歯科の審美歯科のページをご参照下さい。