顎関節症

顎関節症

TMJ arthrosis

顎関節症について

顎関節症は日本人にとって高い発症率の病気です。程度の差こそあれ、日本人の2人に1人が生涯のうちに顎関節症を発症していると言われています。

顎関節症の基本的な症状としては、口が大きく開けられなくなったり、口を開けようとすると開口がいびつに曲がったりします。また口を開けようとするときに顎関節に痛みが走ったり、顎の筋肉に痛みが走ったりします。また開口時に耳にゴリゴリという鈍い音が伝わり、関節の異常を体感することがあります。

顎関節症の種類

日本顎関節学会では顎関節症のタイプを4つのタイプに分類しています。口を閉じるための閉口筋が閉口しようとするとき痛むという咀嚼筋障害であるⅠ型顎関節症。かみ違えや顎への打撲など外的要因が原因で顎関節に取り巻く靭帯や関節包に傷がつき痛みが生じるⅡ型顎関節症。顎の開閉時に下顎の軸受けの緩衝材としての役割を持つ関節円盤がずれることによって起こるⅢ型顎関節症。下顎頭に長期間の負担が原因で変形し、機能的な障害や痛みが伴われる変形性顎関節症をⅣ型顎関節症と分類します。

顎関節症は、咀嚼運動がうまく行えないなどの噛み合わせの悪さが関係していると言われています。しかし、顎関節症の原因はさまざまです。顎関節症には顎関節のまわりの組織(関節円盤・関節包・外側靭帯・下顎頭)などが大きく関わってあり、顎を動かすための筋肉も関係してなんらかの原因によっておこります。噛み合わせだけでなく関節の弱さだったり、精神的なストレスや不安、夜間の歯ぎしりなども関係していると考えられています。TCH(Tooth Contacting Habit)歯を接触させる癖が顎や顎関節に負担を強いて、顎関節症になる可能性も指摘されています。

また若い女性の発症率が高いことが指摘されています。その背景としてデスク上でのPC作業を長時間に行う事務職に就く割合が多いためではないかと言われています。特にエアコンの効きすぎたオフィスの中で同じ姿勢のままキーボード入力を長時間続けることは肉体的な緊張、疲労、精神的なストレスも常態化してくることになります。この時にTCHなどの習慣を無意識に身に着けてしまう症例も多いようです。

また若い女性の発症率が高いことが指摘されています。その背景としてデスク上でのPC作業を長時間に行う事務職に就く割合が多いためではないかと言われています。特にエアコンの効きすぎたオフィスの中で同じ姿勢のままキーボード入力を長時間続けることは肉体的な緊張、疲労、精神的なストレスも常態化してくることになります。この時にTCHなどの習慣を無意識に身に着けてしまう症例も多いようです。

顎関節症の治療方法

顎関節症の主な治療方法としては、歯を削って不正咬合を解消し噛み合わせを調整する「咬合調整」やプラスチック製のマウスピースを装着する「スプリント」などの治療方法が挙げられます。

しかし、現在の顎関節症の治療の現状として、これらの非可逆的治療方法には慎重であるべきと考えられています。歯を削ったり、歯列を矯正してしまうとそれを元に戻すことは困難なため非可逆的治療と呼びます。顎関節症は放置し置けば、どんどん悪化するというタイプの病気ではないため外科的手術をしなくてもストレスの解消だったり、生活習慣の改善などで自然と回復しているというケースは少なくありません。例えば、関節円盤のずれから起こるⅢ型顎関節症などは手術の必要性が高いといえますが、Ⅰ型やⅡ型の症状には、それほど手術の可能性が高いとはいえません。

顎関節症の症状もその治療方法も分類やケースによってさまざまです。それを明確にし、より適切な治療方法を知るためにも歯科医や歯科専門医を受診することが求められます。

この他の治療法として顎が閉じたまま固定されてしまう「クローズドドッグ」に対応する処置法として徒手的円盤整位術などがあります。これはクローズドドッグが起こってから2週間以内に行われなければなりません。

また個人的にできる対処法としてTCHを是正する習慣を身に着ける心掛けが大切です。歯と歯をくっつけたり、歯を食いしばるという行為は、無意識にしてしまうことが大部分ですが、その行為は歯にも悪影響を与え、顎の筋肉に負荷を与え筋肉を疲労させてしまうということを知ることが大切だと思います。

1日のうちに何度かTCHをしていないかを思い出し、深呼吸して自分に言い聞かせるだけでも大分改善されます。悪い習慣を認識し、よくない行動だと知ることから治療は始まります。より具体的な方法は歯科医に相談することが望ましいでしょう。